花鳥図
佐々木原善
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H143.8×W60.8 |
受入年度 | 平13年度購入 |
屈曲した岩の背後に赤、白、紫の牡丹が華やかに咲き誇り、その周りをつがいの綬帯鳥が飛び交う。富貴を象徴する牡丹と長寿を象徴する綬帯鳥という吉祥モチーフを、背景に藍をぼかして際立たせた、典型的な南蘋派の作品である。原善は江戸に出て南蘋派の松林山人に学んでおり、年紀のある作品のほとんどは寛政年間となっている。花弁の豊かな重なりを表す陰影表現、鳥の微細な毛描きによる触覚と量感の表し方など、写生的表現にすぐれた原善随一の作品である。