留守家族の季節
紺野五郎 1916(大正05)- 1997(平成09)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1973(昭和48) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H196.0×W262.0 |
受入年度 | 平15年度寄贈 |
北国では出稼ぎのため、長期間家を離れる男性と留守を預かる家族の別れが毎年繰り返されてきた。紺野は、1970年代前半から10年ほど北転船の基地に取材した留守家族シリーズに取り組み、家族のドラマを描き続けた。本作では、紺野が得意とする群像をほの暗い赤のシルエットであらわしている。ぼんやりとした人物表現のなかで、体を抱き寄せるような手や地に踏ん張るような足先の形は、はっきりとして目を引く。要約した描写により留守家族の心情が伝わりやすく、ドラマ性も強まっている。1973(昭和48)年第37回新制作展出品作。