田園のお昼
高橋萬年 1897(明治30)- 1956(昭和31)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1932(昭和7) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H149.0×W244.0 |
受入年度 | 平14年度寄贈 |
あぜの緑色と稲穂の黄金色のコントラストが美しい画面に、母娘の着衣の赤色が目をひく。当時の農作業風景が、萬年らしく極端な遠近法を用いた横に長く広がる構図と正確に選び抜かれた線、明るい色彩を用いて、のびやかに表現されている。生涯に渡りテーマとした田園風俗、自然の恵みへの感謝を込めた萬年の温かいまなざしが細部にまで感じられる。1932(昭和7)年再興第19回院展へ出品し、当時『都新聞』で、金井紫雲により「高橋萬年氏の『田園のお昼』少しく口絵めいたが、仕事は親切である」と評された。