唐太宗図
小田野直武 1749(寛延02)- 1780(安永09)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H89.0×W29.5 |
受入年度 | 平16年度購入 |
唐の第2代皇帝李世民(太宗)を黒い帽子、黒い衣服をまとう立像で描く。衣服に入る紋様は雲龍で、金糸の一本一本を精緻な筆致で表している。龍の出現は新帝の即位を表す瑞祥とされ、龍の文様は儀礼に用いる衣服の文様の中でも最も格の高い、皇帝にふさわしい意匠である。衣服の質感や人体の量感を墨の濃淡により的確に表現している。背後には青い布が掛けられた朱塗りの机に書物や銅製の水注などが置かれ、文人としての教養も備えた人物にふさわしい風格ある室内空間を表現している。