天業一張
宇佐美藍鶴 1896(明治29)- 1985(昭和60)
カテゴリー | 書 |
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制作年 | 1976(昭和51) |
技法・材質 | 紙本墨書 |
寸法(cm) | H33.0×W139.5 |
受入年度 | 昭52年度寄贈 |
藍鶴が尋常高等小学校高等科の時の担任が山口蘭溪であった。それが後に藍鶴が書を制作することになる要因の一つであったとも考えられる。第1次大戦による兵役を終えた後<書道研究斗南会>に会友として参加し、赤星藍城に師事する。はじめ中国六朝時代の鄭道昭の書に傾倒したが、後にのびやかで動きの大きな、勢いのある運筆、自由な造形による表現へと変化していく。
これは、藍鶴が80歳の時に書かれた作品であるが、運筆には勢いがあり、線には筆のばねを十分に生かした弾力が感じられる。