秋田街道絵巻
伝 荻津勝孝
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀-19世紀) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | (上巻)H46.0×W869.1 (中巻)H46.0×W778.0 (下巻)H46.0×W1521.7 |
受入年度 | 昭54年度購入 |
久保田城下から岩館まで、街道沿いの風景を全三巻にわたり描く。八橋一里塚から土崎湊までを描いた上巻の中でも、商家が軒を連ね、往来する人々で賑わう土崎の場面は圧巻である。中巻は土崎相染から八郎潟沿いに羽州街道を鯉川まで北上し、下巻は羽州街道との分岐点である金光寺から能代道、八森海道を通り岩館に至る。鉱山の物資や材木の集積地として重要な能代湊や藩境の岩館まで、九代藩主佐竹義和は家臣を従えたびたび巡覧している。秋田蘭画を描いた荻津勝孝の作とされるが、本図の筆法自体は狩野派のものである。防風のため街道に植樹された松苗の様子などから、制作年代が推定されている。