映
金子義償 1940(昭和15)- 2019(令和1)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1995(平成7) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H87.0×W162.0 |
受入年度 | 平21年度寄贈 |
描くことに行き詰まり、1987(昭和62)年11月から約10カ月間インドやネパール、シルクロードなどを放浪した経験は、金子の創作活動の転機となった。「今まで気づかなかった題材が身近にあるのを発見した」といい、水面をテーマとした連作もその一つとして制作された。画面に現れるのは、自宅近くの水田に映った建物や水面に映った逆さまの風景など、作家の心を捉えた日常の風景である。本作では、川面にゆらゆらとうごめくように橋の影が映る。天候や風向きなど自然条件により刻一刻と変化する水と影の微妙な動きが緻密に表現され、画面には静謐な世界が広がっている。1995(平成7)年第9回春の日洋展委員賞受賞作。