牡丹図
司馬江漢 1747(延享04)- 1818(文政01)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1772-89(安永-天明年間) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H93.0×W35.5 |
受入年度 | 平21年度購入 |
岩場に水流がある場面を背景に、風で大きくゆれる牡丹の花弁を柔らかなぼかしで、対照的に葉や茎は力強い輪郭線で囲むことで表現している。画面に二羽描かれた鳥の羽は繊細に表現され、日本に写実的な花鳥表現を広めた南蘋派の学習の跡が画面の各所からうかがえる。江漢が江戸で南蘋派を広めた宋紫石に学んだのは安永年間(1772 ~80)と考えられ、この後、江漢は銅版画や油彩画の制作へ移行していく。