寒山拾得図
伊藤若冲 1716(正徳06)- 1800(寛政12)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1793(寛政5) |
技法・材質 | 紙本墨画 |
寸法(cm) | H35.6×W59.5 |
受入年度 | 平28年度寄贈 |
寒山拾得は中国唐時代の伝説的な僧で、常軌と異なる行動をとる彼らの風狂ぶりは神格化をも生み、禅の画題として描かれるようになった。日本にも室町時代に伝えられ、多くの作品が描かれている。不気味な笑みを浮かべる姿が多いなか、本作は直角三角形のなかに限られた筆致で二人が描かれ、その表情はかわいらしい印象である。三角形のうちにまとめられた二人の傍らに箒を描く構図はギッターコレクション「寒山拾得図」に似るが、姿勢と表情が異なっている。画面左の賛は、禅僧の草山祖芳。