秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

楊柳観音

寺崎廣業 1866(慶応02)- 1919(大正08)

カテゴリー日本画 
制作年1910(明治43)
技法・材質絹本墨画金彩
寸法(cm)H159.7×W69.8
受入年度平30年度寄贈

正面向きで岩上に座す観音像を、墨の濃淡を生かして描いた作品である。廣業の仏画は多くないが、ふくよかな面相、柳の枝や水瓶をもつ柔らかな手、肩にかかる薄く透ける天衣などの表現に見られる写生的な感覚は、その後の《千紫万紅》をはじめとする人物画にも通じており、画風の変遷を見る上でも貴重である。

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