蝦蟇仙人図
菅原寅吉
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | H23.4×W19.5 |
受入年度 | 平30年度購入 |
元は旧家に伝わった貼り交ぜ画帖「藩学明徳館書画帖」に収められていた、唯一寅吉作と伝わる作品。主題の蝦蟇仙人に深い陰影をつけ、はだけた衣からのぞく腕や胸の筋肉の盛り上がり、顔の表情なども描きこみ、小品ながら強いインパクトがある。背後にシダが垂れ下がる崖があり、遠景には富士のように高くそびえる山も描かれる。人物の視線は肩の上の蝦蟇に向けられたものではなく、はるか天上を見上げている。充実した画面構成といい、源泉には西洋の聖画像があるのではないかと推測される。