窓と距離Ⅱ
馬場彬 1932(昭和07)- 2000(平成12)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1988(昭和63) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H162.0×W227.3 |
受入年度 | 令02年度寄贈 |
国内の第一線で活躍する抽象画家を紹介した1988(昭和63)年「現代日本美術の動静」展(富山県立近代美術館)出品作。馬場は、窓から外を見たときに見える木立や家並みのような風景そのものではなく、自分と対象との間に介在する空気や風といった「空っぽのもの」、そこにある距離を本作で示した。馬場の視点によるこの風景画は、地塗りのままの白とうっすら筆跡の残る深い緑の面に分割され、二つをつなぐようにグレーや深い青などが塗り方を変えながら配されている。左右には色を塗ったキャンバスがコラージュされ、マチエールのズレを楽しむ馬場らしさが垣間見える。