透明なる冬
信太金昌 1920(大正09)- 2015(平成27)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1980(昭和55) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | H162.7×W227.0 |
受入年度 | 令03年度寄贈 |
雪深い森にわずかに黄みを帯びた太陽の光が差し込み、静かな池と渓流を擁する自然の姿が俯瞰した構図で描かれている。本作について信太は「大館市からバスで盛岡へ行く途中の冬の風景である。深い雪がつもっても山間からのぞく太陽には春を思わせる光があった。もうすぐ春がやってくるに違いないと思った。冬を透して春を見る雪にはやわらかさがある。(中略)画面下の小さな花は春を思わせる意味である」と語っている。80歳頃までは毎年帰郷しスケッチに励んだ信太のふるさとへの思いが込められた一点である。