伝説のある森
信太金昌 1920(大正09)- 2015(平成27)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1952(昭和27) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | H192.6×W103.8 |
受入年度 | 令04年度購入 |
戦後の混乱期を経て、信太は1946(昭和21)年に再び上京した。本作は1952年、第16回新制作展に出品し、新作家賞を受賞。翌年には日本美術振興会より日本画賞を授与され、画家としての地位を確立した作品である。画面左下には二人の女性、沼を挟んだ向こうには不思議な仮面の人物が描かれている。この神秘的な森の木々や植物は単純化され、幾重にも色彩を重ねることで量感が表現されている。空の部分には金箔を貼るなど、画面全体の強い色彩が新しい日本画を予感させる。信太はこの後繊細かつ幻想的な風景画へと移行した。