湖山春晴図
谷文晁 1763(宝暦13)- 1840(天保11)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1792(寛政4) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H49.4×W59.7 |
受入年度 | 令02年度寄贈 |
画面左上「湖山春晴 壬子春晩寫於寫山楼 文晁」の款記より1792(寛政4)年の制作で、文晁30歳。この年3月から松平定信付となり、翌年には定信の命により「公余探勝図巻」を制作するなど活躍していく時期である。本作は、柔らかな線と面を中心に岩場と水辺の風景が表現されている。岩山部分には緑青と群青を加えている。中央に描かれた東屋に人影は見えず、画面全体が静謐さをたたえている。後世「寛政文晁」として評価された作品群の一つとして重要である。