石語水心
那波雲城 1913(大正02)- 1977(昭和52)
カテゴリー | 書 |
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制作年 | 昭和時代 |
技法・材質 | 紙本墨書 |
寸法(cm) | H138.1×W34.7 |
受入年度 | 昭53年度寄贈 |
雲城は、はじめ日下部鳴鶴の書を学び、赤星藍城の<書道研究斗南会>に同人として参加した。その<書道研究斗南会>を通じ、やがて上田桑鳩の<書道芸術社>を知る。桑鳩の主張した新しい書道理念は、雲城の以後の書作と創作理論に大きく影響を与え、戦後は主として前衛書道-墨象に力を注いだ。
この作品は、長鋒と濃墨を使用し、篆書・隷書の筆意が用いられている。紙の抵抗を感じとりながら、うねるように運筆された線と、自由で伸びやかな造形は、桑鳩の書からの影響をうかがわせる。