蘭亭序
佐竹義和(書) 狩野秀水(画)
カテゴリー | 書 |
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制作年 | 1796(寛政8) |
技法・材質 | 絹本墨書、着色 |
寸法(cm) | H76.2×W222.8 |
受入年度 | 昭53年度購入 |
「蘭亭序」は、中国東晋時代の永和9(353)年に王羲之が蘭亭で曲水の宴を催した際に作られた詩集に自ら序文を書いたものである。書聖といわれる王羲之の「蘭亭序」は、行書の名筆として名高く原本は現存しないが百数十種の伝刻本が伝えられている。
義和はこの蘭亭序を、柔らかく穏やかな線質、また、端正でおおらかな書風の隷書で大きな画面にまとめている。義和は文学、書画に秀で、書については幼少期に江戸で沢田東江に学んだといわれ、多くの作品を残している。この作品の画面左方には蘭亭曲水図が描かれている。宴の様子を表した蘭亭曲水図は古くから東洋画の画題とされてきた。