かまくら
館岡栗山 1897(明治30)- 1978(昭和53)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1966(昭和41) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H150.2×W144.5 |
受入年度 | 昭54年度購入 |
400年以上の伝統を誇る、横手のかまくらは水神様をまつる小正月行事で、道の両側にどこまでもかまくらが続いている。それぞれのかまくらの中では、こどもたちが甘酒を温めたり、餅を焼いたりして、道行く大人達に振る舞っている。館岡は、白から薄墨の濃淡によってかまくらの立体感や屋根に積もる雪の重たさ、地面に残る足跡の様子を巧みに表現している。淡い色彩が雪国独特の暖かさを表現しているようだ。館岡は戦後、郷土秋田各地の行事を積極的に描き続けた。本作も郷土愛が込められた一点である。