秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

漁村

館岡栗山 1897(明治30)- 1978(昭和53)

カテゴリー日本画 
制作年昭和時代(20世紀)
技法・材質絹本着色
寸法(cm)H127.0×W151.5
受入年度昭55年度寄贈

 群青で表現された夜空、頭上に木桶を乗せ石段を上がる複数の人物。彼らが向かうであろう明かりがともる家は、そこで待つ人々の存在とぬくもりを感じさせる。空以外にも群青を多用し、墨のぼかしを利かせた画面は叙情味にあふれている。館岡が近藤浩一路に師事し、京都で本格的に絵を描き始めた大正から昭和初期の作品と思われる。静謐な風景の中に軽快なタッチで描かれた人物が、作者独特の飄逸とした妙味をもたらしている。

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