羅鄴詩
土崎龍山 1904(明治37)- 1959(昭和34)
カテゴリー | 書 |
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制作年 | 1941(昭和16) |
技法・材質 | 紙本墨書 |
寸法(cm) | H137.5×W44.4 |
受入年度 | 昭57年度寄贈 |
はじめ川谷尚亭に添削指導を受け、その後比田井天来の提唱する書道理念に傾倒し、同じく天来に傾倒した赤星藍城らが<書道研究斗南会>を発足させると龍山もそれに参画した。中国明時代の劉石庵、張瑞図などの様式を得意とした。龍山は1940年頃、貫名菘翁の書に魅せられる。これは、その頃に制作された作品であるが、中国唐時代の詩人である羅鄴の詩を素材にしたこの作品には、結構や横画の筆のリズムに、菘翁の書に通じる特徴がみられる。あえて穂先の切れた筆を使用し、線に枯れた味わいをかもしだしている。