るり鳥
平福百穂 1877(明治10)- 1933(昭和08)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1931(昭和6) |
技法・材質 | 杉戸着色 |
寸法(cm) | H159.0×W69.5 |
受入年度 | 昭58年度購入 |
百穂は京都・養源院で俵屋宗達の杉戸絵を見て感動し、自分も杉戸に描きたいと思っていたと伝わる。本作は、近衛文麿からの注文で制作され、その詳細は四枚の杉戸に「牡丹」、「竹に雀」を描いたとするもの、六枚の杉戸に「牡丹」、「竹に雀」、「るり鳥」を描いたとするもので典拠によりゆれがある。当館はるり鳥の他に牡丹が描かれた杉戸絵二枚も所蔵しているが、残り二枚もしくは三枚の行方がわからないことが惜しまれる。本作は大きな岩と可憐なるり鳥、岩陰の牡丹が群青、緑青、金などを使用して描かれ、写生力と装飾性が調和している。