永代橋
高橋萬年 1897(明治30)- 1956(昭和31)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1927(昭和2) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H97.3×W146.9 |
受入年度 | 昭63年度購入 |
1927(昭和2)年3月に二度目の上京。同年の第14回院展出品のため「新橋」「永代橋」「日本橋」「駒形橋」からなる橋趣四題を制作した。特に「永代橋」は、四点のうち一番入選の可能性があるだろうと秋田の支援者への書簡内に書き、本作への自信をのぞかせていた。永代橋は、関東大震災の復興事業第1号として1926(昭和元)年に現在の橋が再架橋されたばかりの目新しいもので、弓形の姿は近代都市東京のシンボルであった。画面の中心に橋を配置し、雨のなか視線や言葉を交わすことなく往来する都会の人々を丁寧に描き出した。