永代橋
高橋萬年 1897(明治30)- 1956(昭和31)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1927(昭和2) |
技法・材質 | 絹本着色 |
寸法(cm) | H97.3×W146.9 |
受入年度 | 昭63年度購入 |
高橋萬年は日本美術院に所属し、秋田の田園風俗を描いて親しまれた作家である。大正から昭和初期にかけては上京して出品作の制作にあたり、都会のモダンな風俗を描いた。
この作品は、「橋」をモチーフにしたシリーズのうちの1点。橋は震災後の復興をとげた、近代都市東京を象徴するモダンな建造物である。大きく流線型を描く橋を画面の中心にすえ、徹底的な写生をもとにした細線描写と淡い色彩により、冷たい雨のなか往来する人々を風景にとけ込むように描いている。