秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

墨梅

菅井梅関 1784(天明04)- 1844(弘化01)

カテゴリー日本画 
制作年1834(天保5)
技法・材質紙本墨画
寸法(cm)H175.8×W95.0
受入年度昭63年度寄贈

 梅関による墨梅図は数多く現存する。梅関は長崎へ赴き、来舶清人から直接指導を受け、さらに持ち込まれた中国絵画からも影響を受けた。本作も明時代に梅を専門に描く画家として活躍した劉世儒(雪湖)の筆意に倣ったことが款記からわかる。梅関の場合は、それに加えて特に天保期はじめ仙台に戻り、若林城(伊達政宗の隠居所)城内に植えられた実際の梅(古城の臥龍梅)を見て描き方を修練したという点も重要である。大きな幹と枝とを覇気あふれる筆致で描く、清々しい一点である。

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