静物 No.1
岡田謙三 1902(明治35)- 1982(昭和57)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1922(大正11) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H45.3×W59.2 |
受入年度 | 平01年度寄贈 |
1921年、岡田は東京美術学校に入学する。同期には猪熊弦一郎、小磯良平、牛島憲之、荻須高徳、高野三三男、中西利雄、山口長男らがいて、東京美術学校史上でも特筆される程、優秀な学年であった。岡田は黒田清輝の指導を受けた小林万吾に師事した。
この作品は、いかにも画学校時代の習作らしく、形や色、質感の表現などアカデミックな静物画の基本をふまえたものとなっている。画面には、塗りつぶして描き直した跡がある他、キャンバスの裏面には、着物姿の青年の肖像が、途中まで描かれている。貴重な一枚のキャンバスを繰り返し使用し、絵画の基礎を積んだ若い頃の岡田の姿がうかがえる。