秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

室内

岡田謙三 1902(明治35)- 1982(昭和57)

カテゴリー洋画 
制作年1936(昭和11)
技法・材質油彩、キャンバス
寸法(cm)H130.3×W97.2
受入年度平01年度寄贈

 1924年、岡田は東京美術学校を中退してパリに渡り、27年まで滞在した。帰国後は二科展に出品し、叙情的かつ甘美な作風で注目を浴びていた。室内楽を奏でる若い男女という都会的なテーマを、暖かみのある華やいだ色調で描き、パリで吸収したエコール・ド・パリの良き甘さが漂っている。また、安定した構図や重厚なマチエールからは、中堅作家としての自信と歩みが感じられる。岡田は、戦後、渡米してから抽象画に移行するが、この作品は戦前の具象時代を代表する1点である。

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