秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

踊り子

岡田謙三 1902(明治35)- 1982(昭和57)

カテゴリー洋画 
制作年1947(昭和22)
技法・材質油彩、キャンバス
寸法(cm)H90.2×W65.5
受入年度平01年度寄贈

 戦後、1950年に渡米するまでの約3年間に岡田の作風は大きく変化する。戦前の具象表現が次第に簡略化されていき、輪郭線による人物表現、そしてキュビスム的手法を取り入れた作風へとめまぐるしい変容をみせる。  この作品は戦後すぐの岡田の作品である。舞台の袖で出番を待つ踊り子は、唇を堅くむすび、瞳を凝らし、腕組みにも思わず力が入る。不安と緊張、胸の高鳴りが伝わってくるようである。同年、岡田は日本での代表作「シルク」を制作、具象から抽象への変容の第一歩を踏み出すのである。

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