秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

小屋

岡田謙三 1902(明治35)- 1982(昭和57)

カテゴリー洋画 
制作年1940(昭和15)
技法・材質油彩・キャンバス
寸法(cm)H194.5×W258.0
受入年度平01年度寄贈

 1930年代、日本の洋画界では大画面での群像構成が流行しており、岡田も本作をはじめとした大作を次々と発表し、画壇の注目を集めていた。1940(昭和15)年第27回二科展に出品された本作は、ヨーロッパの古典的な物語画を思わせる構成である。画面には小屋を中心に13人の人物が配置されている。顔の表情は不鮮明だが、横たわる者、立つ者、駆ける者など、それぞれの姿態や衣装、肌の色といった細部にわたって巧みに描き分けている。背景に広がる風景にも気が配られており、岡田の画家としての成熟がうかがえる。

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