黒と白
岡田謙三 1902(明治35)- 1982(昭和57)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1958(昭和33) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H186.0×W211.5 |
受入年度 | 平01年度寄贈 |
1958(昭和33)年、岡田はヴェネチア・ビエンナーレに日本代表として本作を含む8点を出品。日本人で初めてアストーレ・マイエル賞を受賞した。既に欧米で名を知られる存在だったことに加え、東洋的な美意識が反映された新たな抽象画が高く評価されたものである。大胆に配された形象は真黒というよりも緑がかったニュアンスのある色合いで、背景との境に見える手書きによるわずかな線のブレやかすれとも相まって、印象的だが落ち着いた雰囲気である。白一色の背景は、薄塗りのなかにも微妙に塗り方に変化を持たせ、奥行きある画面となっている。