横浜市に生まれる。1922年東京美術学校西洋画科に入学。24年渡仏し、在仏中サロン・ドートンヌに入選、27年に帰国。29年から二科展に出品し、37年会員となる。39年昭和洋画奨励賞受賞。
50年にはニューヨークに渡り、53年ベティ・パーソンズ・ギャラリー初個展を開催。在日時代の都会的・叙情的な具象から、抽象表現主義の影響を受けて抽象画に移行し、日本の伝統美に基づいた幽玄主義(ユーゲニズム)といわれる作風をなす。54年グッゲンハイム美術館のヤンガー・アメリカン・ペインターズ展に出品、55年ピッツバーグ国際美術展でガーデン・クラブ賞受賞、58年ヴェネチア・ビエンナーレでアストーレ・マイエル賞受賞。65年「在外日本作家展-ヨーロッパとアメリカ-」(東京国立近代美術館)に出品。66年「岡田謙三展-1952年から1965年まで」(朝日新聞社主催 日本橋高島屋)が開かれる。69年帰国。73年「アメリカの日本作家展」(京都国立近代美術館)、79年「現代美術・戦後展-巨匠シリーズIII-」(神奈川県立近代美術館)に出品される。82年「岡田謙三展」(朝日新聞社主催 西武美術館)開催後、東京で没。89年「岡田謙三展」(朝日新聞社主催 富山県立近代美術館、秋田市立千秋美術館他)、94年「岡田謙三 -アメリカ抽象絵画の中で-」(秋田市立千秋美術館)、2003年「生誕100年記念・没後20年岡田謙三展」(横浜美術館、秋田市立千秋美術館他)が開催された。