秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

五言絶句

石田無得 1773(安永02)- 1840(天保11)

カテゴリー書 
制作年江戸時代
技法・材質紙本墨書
寸法(cm)H120.3×W53.4
受入年度昭47年度寄贈

 無得の草書には中国南朝時代の智永の「真草千字文」や、唐時代の孫過庭の「書譜」に通じる書風がみられ、彼がそれらの書を学んだことをうかがわせる。この作品もまた、そうした無得の草書の特徴を示し、自在で躍動感のある大きな筆の動き、精緻で骨格のしっかりした結体が感じられる。  無得は明時代の書家文徴明、菫其昌、日本の貫名菘翁の書にも影響を受けている。菫其昌の書は清時代の康熙帝がこの書を愛重したことで盛行した。それは日本にも及び、文徴明と共に江戸時代の書に大きな影響を与え、無得もその影響を受けたひとりであった。

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