たそがれの海女
金沢秀之助 1894(明治27)- 1967(昭和42)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1966(昭和41) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H112.1×W145.5 |
受入年度 | 平03年度寄贈 |
旅好きであった金沢は、南房総の漁村へ取材し、1950年代後半より海女をモチーフとした作品を制作してきた。本作は、作家自身がシリーズの中でも会心作の一つと評する力作で、「たそがれの海浜の雰囲気の中でゆれ動く海女のイメージを、私なりに心の詩として描いたもの」という。金沢は60年代前半から抽象表現へと移行したが、本作では押し寄せる波のように躍動的に絵具が塗られた背景に、黒く力強い線でかたどった三人の海女が描かれ、最晩年の具象と抽象の域を超えた独自の表現が見られる。1966(昭和41)年第9回新日展出品作。