荻津勝孝夫妻像
荻津勝孝 1746(延享03)- 1809(文化06)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀-19世紀) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | 各H33.0×W14.8 |
受入年度 | 平04年度寄贈 |
荻津勝孝自身の自画像とその妻の像を対にした小品である。火鉢の前に座った勝孝は、顔に陰影の付けられた洋風表現が特徴的である。一方夫人の顔にはほとんど陰影は施されていない。勝孝は、狩野派の筆法をもとにしながら、洋画の合理的精神に基づいた、当時としては斬新な肖像画を描いた。画中の署名は孫の勝章による。本作は、夫妻像でありながら両像は向き合わず、大きさも合わないため、別に描かれたものが後に対とされたのだろうと考えられる。