秋田県横手市に生まれる。1920年東京美術学校洋画科卒業。22年渡仏し、パリのアカデミー・ランソンに学ぶ。在仏中はキュビスムの影響を受け、24年帰国。26年二科展に初入選。32年帝展に初入選し、以後没年まで日展に出品。35年には6ヶ月台湾にスケッチ旅行。42年ニューギニア、ジャワへ従軍画家として渡る。47年の日展出品作がアメリカ人批評家ドナルド・リッチに賞賛される。51年美術学校同級生の中村研一の勧めで光風会に参加し、以後継続して出品。52年日展で特選(朝倉賞)受賞。長年にわたり横手市の郷土史編纂に尽力した功績などにより、58年横手市文化功労者表彰を受ける。60年日展と光風会の仲間とで<十柯会>を結成し、日本橋高島屋で展覧会を続ける。62年頃からカンディンスキー等の絵画論研究、翻訳に取り組む。2000年秋田県立近代美術館で「金沢秀之助展」が開催された。
