■■■第10次秋田市総合計画>基本計画>第2章 「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり
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第1節 商業・サービス業の振興 |
第2章「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり |
第1節 商業・サービス業の振興 |
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わが国の経済は、グローバル化や国内におけるデフレの進行などにより厳しい状況にあります。商業・サービス業を含む産業界は、こうした影響を大きく受けており、とりわけ中小企業の経営は大変厳しいものとなっています。
また、中小商業・サービス業を取り巻く環境は、大きな変革の流れに直面しています。少子高齢化など社会状況の変化に伴う消費者ニーズの多様化、規制緩和等を背景とした大型店やロードサイド型店舗(注1)の出店、流通経路の短絡化といった外部要因の変化に加え、情報化への対応の遅れ、経営者の高齢化・後継者不足などの内部要因により、本市の中小商業・サービス業は、依然として厳しい状況下にあります。 商業統計(注2)によると、小売業については、従業者数と年間商品販売額は増加傾向にあるものの、商店数と商業力を示す小売吸引力指数(注3)は減少基調にあり、とりわけ中央地域においては商店数の減少率の高さが際だち、空洞化が進行しています。卸売業についても、年間商品販売額は増加傾向にあるものの、商店数と従業者数は依然として減少基調にあります。 一方、駅の東西を結ぶぽぽろーどや都市計画道路横山金足線の整備、秋田中央IC開設等の効果により秋田駅の東側地区が成長を続けており、商業・サービス業をはじめ一般住宅も立地が進んでいます。今後、(仮称)拠点センターや秋田中央道路が整備されることにより、一層この地区の発展可能性が高まることが想定されます。 こうしたことから、個々の事業者は、様々な環境変化に対応できるよう経営体質の強化をはかるとともに、商店街等については魅力を向上させるため、にぎわいの創出と活性化をはかる必要があり、これらのことが今後の大きな課題となっています。また、中心市街地の空洞化に歯止めをかけるためには、まちづくりと一体となった対策の実施が必要となります。さらに、都市の成長や交通体系の変遷に対応して、新たに生まれる商業集積等の形成を促進し、広く集客できる魅力を創り出すことが求められています。
中小商業・サービス業について、個々の事業者の経営体質強化や商店街等の魅力の向上をめざす活動を支援するほか、近年のインターネット人口の増加に対応し、IT活用事業の促進をはかるとともに、観光・福祉等サービス分野との連携による特色ある商業活動を支援するなど、消費者の多様なニーズに対応する商業地づくりをめざした事業活動を促進します。
また、中心市街地ににぎわいを取り戻し、地域の活性化をはかるため、まちづくりと一体となった商業活動を支援します。 さらに、都市の成長や交通体系の変遷に対応して、新たな商業集積等の形成を促進し、全県域からの集客を視野に入れた商業振興をはかります。
1 商業・サービス業活動の促進 中小商業・サービス業について、経営体質強化を目的とする店舗等の設備近代化に関して金融面から支援するほか、街の核となる商店街の空き店舗入居について、融資等により支援します。
また、消費者の多様なニーズに対応する商店街づくりを推進するため、商店街等の活性化に向けた意欲的な取り組みに対する支援を強化するほか、全市的・広域的に実施されるホームページ立ち上げなどのIT活用事業や商店街等の施設整備といった、各種事業の実施をソフト・ハード両面から支援します。 さらに、観光と商業を結びつけた新たな事業活動や、地域通貨(注4)の導入など、商店街と地域との新たな関係の構築、高齢者対応型の福祉サービス的事業の展開など、特色ある商業・サービス業活動を支援します。 2 にぎわいのある商業地の形成促進 地域住民等の消費ニーズに対応し、にぎわいのある商業地の形成に向けた取り組みについて、ソフト・ハード両面から支援します。このうち、中心市街地については秋田市中心市街地活性化基本計画(注5)に基づき、この地区のまちづくりと一体的に行われる商業の活性化事業を支援します。
3 新しい商業集積の形成促進 都市の成長や交通体系の変遷に対応して、新たに形成される商業集積等を支援することで、全県域からの集客を視野に入れた本市商業の魅力向上につとめます。
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■■■第10次秋田市総合計画>基本計画>第2章 「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり
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第1節 商業・サービス業の振興 |
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