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第2節 高齢者保健・福祉の充実
  第3章 「安心して健康にすごす助け合いのまち」づくり
 

第2節 高齢者保健・福祉の充実


現状と課題


 平成12年度に介護保険法が施行され、高齢者を取り巻く環境が大きく変化しています。平成11年度に16.9%であった本市の高齢化率(注1)は、平成14年度に18.9%となっており、平成17年度には19.6%(推計)へと推移するものと思われます。それに伴い、要介護者および要介護状態に陥りやすい虚弱高齢者の増加が懸念されます。
 高齢者が住み慣れた地域で、生きがいをもって健やかな生活を送ることができるよう、健康・生きがいづくりや介護予防などの在宅サービスを充実する必要があります。
 また、施設サービスを必要とする高齢者のために、秋田市高齢者プランに基づき整備を推進した結果、特別養護老人ホーム等の介護保険施設については、国が定める整備量を上回っているのが現状です。今後はケアハウスや痴呆性高齢者グループホームなどを計画的に整備していく必要があります。

基本方針


 生きがいや健康づくり、介護予防等のための施策をさらに充実させるとともに、ボランティアやサークル等の自主的な活動を支援し、自立と社会参加を促進します。
 また、元気で活動的に暮らすことができる期間、いわゆる健康寿命の延伸をめざし、社会的活動の低下や運動機能の低下などに対応した予防対策を推進します。併せて、介護に携わる家族等の心身にわたる健康管理の支援につとめます。

主な施策

1 社会活動への支援

 地域における高齢者の自主的な活動や日常生活における外出の促進をはかり、高齢者の生きがいづくりと社会参加を支援します。また、節目の年を迎える市民の長寿を祝福し、敬老意識の高揚をはかります。

2 在宅サービスの充実

 在宅サービスについては、介護保険制度を補完する介護予防・生活支援事業を充実し、援護が必要な高齢者と、その家族を支援します。

3 施設整備の推進

 軽度の要援護高齢者の生活を支援するためのケアハウスや、痴呆性高齢者が介護を受けながら、少人数で共同生活を送るグループホームを計画的に整備します。

4 機能訓練事業の拡充

 閉じこもり(注2)や活動性の低い高齢者を対象に、住み慣れた地域の人との交流を持ちながら自立の促進をはかることができるよう、移動リハビリ教室を充実します。
 また、疾病、外傷、老化等による心身の機能低下のため、保健センターで自主トレーニングを行う市民に対し、理学療法士、作業療法士等専門スタッフによる支援の充実につとめます。

5 介護予防のための訪問指導の強化

 閉じこもりがちな高齢者等を対象に、保健師、栄養士等の訪問指導を強化し、健康管理を支援します。
 また、介護を行っている家族等を対象とし、訪問指導、健康教育を実施します。

●重点テーマからの視点
   
2 少子長寿社会への対応
 だれもが健やかで充実した生活を送ることができるよう、ニーズに対応した保健・福祉サービスの基盤整備を行うとともに、地域における高齢者の社会活動を幅広く支援します。

4 男女共生を踏まえた市民共生社会の実現
 高齢者の健康と生きがいづくりのため、地域活動や高齢者の外出を支援し、社会参加と幅広い世代間の交流を促進します。

5 地方分権の推進による市民主体の都市個性づくり
 中核市として、高齢者のニーズや介護保険制度の動向を踏まえ、実情にあったサービスの提供および施設整備を検討します。

7 IT革命に伴う社会変化への対応
 保健・福祉サービスに関する詳細な情報の提供および利用申請等をインターネットを通じて可能とするシステムや、行政と事業者間のネットワーク化について検討します。


注1)高齢化率
 高齢者人口(65歳以上)が総人口に占める割合をいう。本市の平成14年10月現在での高齢化率は、18.9%であり、全国平均の18.0%とほぼ同じである。高齢化率が7%を超えた社会を高齢化社会、14%を超えた社会を高齢社会といい、本計画では、これらを総称して長寿社会という。

注2)閉じこもり
 生活上必須の外出先しか外出しない、またはほとんど外出しない人


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