秋田市建都400年記念「秋田市の文化財展」特別展示
「佐竹本三十六歌仙絵巻」
「秋田市の文化財展」は12月12日をもって終了しました。期間中、多数のご来場ありがとうございました。
秋田藩主佐竹家に所蔵された日本有数の貴重な美術品・文化財である「佐竹本三十六歌仙絵巻」。
秋田市建都400年記念事業実行委員会では、「佐竹本三十六歌仙絵巻」の「柿本人麿」・「遍照」(国指定重要文化財・出光美術館所蔵)を秋田市教育委員会主催の「秋田市の文化財展」で展示します。(詳細については、広報あきた10月8日号でも特集しています。)
事業概要
展示期間 |
下記のとおり(※展示作品により期間が異なりますのでご注意願います。) |
会場 |
秋田市立千秋美術館 |
観覧時間 |
午前10時〜午後6時 |
観覧料 |
一般400円、高校・大学生250円、中学生以下無料 |
展示作品および期間
1 三十六歌仙切「柿本人麿」(佐竹本)
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○画・伝藤原信実筆 詞書・伝後京極良経筆
○紙本淡彩墨書 35.7×60.7p
○制作年代 鎌倉時代中期(13世紀)
佐竹本三十六歌仙絵巻からの一断簡。柿本人麿は、7世紀後半から8世紀頃に活躍した「万葉集」を代表する歌人であり、上下二巻からなる「佐竹本三十六歌仙絵巻」上巻の冒頭を飾っている。このことは、人麿が歌人中もっとも敬われたことの証左でもある。左右の手に紙と筆を持つ直衣姿に表された人麿の肖像は、ちょうど奈良時代の装束を思わせる。また顔貌の描写がこまやかで、写実性に富んでいる。とくに目尻の線、唇の線は優れ、本作例を傑出した第一級の肖像画と呼ぶにたるいきいきとした表現である。 |
2 三十六歌仙切「遍照」(佐竹本)
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○画・伝藤原信実筆 詞書・伝後京極良経筆
○紙本淡彩墨書 36.4×59.4p
○制作年代 鎌倉時代中期(13世紀)
佐竹本三十六歌仙絵巻からの一断簡。遍照(遍昭)は大納言安世の子で蔵人頭にまで上ったが、その後出家し、天台を修めて僧正になった人物。流暢な詠歌で知られ、特に小野小町との歌のやりとりは有名である。
この歌仙絵では遍照は僧形に表され、おおらかな雰囲気があり、またその衣は色彩豊かに表現されている。 |
3 三十六歌仙「模写本」(斎宮歴史博物館蔵・三重県)
B模写本(※) |
上巻 |
10月22日(金)〜11月14日(日) |
「佐竹本三十六歌仙絵巻」が切断される際に、田中親美により
製作された模写本上下二巻 |
下巻 |
11月19日(金)〜12月12日(日) |
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