2000年
|
広報課にメール | |
秋田市トップ | |
広報あきたオンライン | |
5月26日号トップ | |
前の記事に戻る | |
次の記事に進む |
資源やエネルギーを大量に消費する今日の便利で豊かな生活は、地球環境に大きな負担を強いてきました。その結果、地球の忍耐も限界に達しようとしています。
地球環境を守り、秋田市の恵まれた自然を次世代に引き継ぐためにも、ちょっと考えてみませんか。環境について…。そして、私たちにできることについて…。
平成九年四月にスタートした「容器包装リサイクル法」。びん、かん、紙類、ペットボトルなど、家庭ごみの六割を占めていた容器包装廃棄物を資源として再利用しようというものです。以前からリサイクルは行われていましたが、この法律により消費者・市町村・事業者それぞれに、分別排出・収集などの役割がはっきりと定められました。
秋田市でも、びん、かん、紙類に加え、昨年四月からペットボトルの分別収集をスタート。一年間に家庭から回収されたペットボトルは六二九トンにもなりました。一時は在庫が膨らんだこともありましたが、現在はすべて引き取られ、資源化されています。
このペットボトルの分別収集により、昨年の燃やせないごみの量は前年に比べ七〇〇トン以上も減り、埋め立て地の節約にもなりました。
また、来年四月からは「家電リサイクル法」もスタートします。対象となるのは、エアコン・テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機の四つで、これら家電製品のリサイクル効率も上げようというものです。詳しい内容については、決まりしだい広報でお知らせします。
今、地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、海洋汚染、野生生物の減少など、地球環境が世界的な問題となっています。中でも地球温暖化はもっとも深刻な問題と言われています。
地球の温暖化は、大気中の二酸化炭素やメタンなど、地球を暖める温室効果ガスの濃度が増えていることが原因。温暖化が進み地球の気温が上がると、極地の氷が解け海面が上昇したり、異常気象が増えたり、人間社会にも深刻な影響を及ぼすことが予想されています。このまま地球温暖化が進むと、二一〇〇年には平均気温が二度、海面は五十センチ上昇すると予測されており、秋田県では、大部分の砂浜が消滅すると言われています。
このような状態になる前に、今のうちからきちんとした対策をとらなければなりません。
家庭で使う、電気やガス、水、ガソリンなどの節約は、石油をはじめ、石炭、天然ガスなど限りある資源の節約につながります。と同時に、放出される二酸化炭素なども減り、環境への負担が少なくなります。
リサイクルや省エネのちょっとした心遣いは、資源の節約になることはもちろん、その小さな積み重ねが、地球の温暖化や大気汚染、酸性雨などを防ぐことにもつながるのです。
旧秋田空港跡地にそびえ立つ巨大な風車(写真)。(株)秋田ウインドパワー研究所の風力発電機です。現在は二機ですが、今年十月には新たに八機が増設される予定で、合計十機で年間に一般家庭約五千世帯分の電気を生み出します。クリーンな自然エネルギーの活用に期待がかかります。
二十一世紀のキーワードは「環境」。地球環境を考える大きな風が吹いています。できることから始めよう。地球のために。自分のために。
秋田市環境部では、1年中休むことなく、大気や水質、騒音などの状態を測定しています。その中から今回は、大気の状態について見てみました。
大気汚染の調査地点は市内11か所(今年4月から広面を追加)。2メートルほどの高さの所の空気を採取し、24時間、呼吸器疾患や光化学スモッグなどの原因となる二酸化硫黄や浮遊粒子状物質、窒素酸化物などの測定をしています。
測定結果は下表のとおり。いずれも茨島地区の数値が他よりやや高くなっているものの、10か所とも法定の環境基準を下回っており、秋田市の大気はおおむね良好な状態といえます。
また、これ以外にも酸性雨やダイオキシン類などについても調査し、大気環境を監視しています。
■市内10地点の大気の測定結果(平成10年度)
測定地点 | 二酸化硫黄 | 浮遊粒子状物質 | 二酸化窒素 |
---|---|---|---|
環境基準 | 0.04ppm以下 | 0.10mg/m3 | 0.06ppm以下 |
山王(市役所) | 0.009ppm | 0.045mg/m3 | 0.029ppm |
土崎(土崎支所) | 0.007 | 0.049 | 0.028 |
新屋(新屋支所) | 0.005 | 0.041 | 0.024 |
上新城 | 0.004 | 0.048 | − |
太 平 | 0.004 | 0.039 | − |
添 川 | 0.004 | 0.046 | − |
飯島堀川 | 0.014 | 0.049 | 0.015 |
将軍野 | 0.008 | 0.049 | 0.016 |
茨 島 | 0.018 | 0.070 | 0.042 |
仁井田 | 0.003 | 0.042 | 0.021 |
「秋田市環境監視情報システム」により、インターネットで市内11地点の大気の測定結果がご覧になれます。風速、風向きも地図上で一目でわかります。データは1時間ごとに更新され、リアルタイムの情報がご覧いただけます。仕事や日常生活にご利用ください。
秋田市ホームページ■http://www.city.akita.akita.jp/
●問い合わせ 環境保全課 TEL(866)2075
秋田市は昨年三月、「秋田市環境基本条例」を制定しました。市民がいきいきと安心して暮らせる恵み豊かな環境を確保し、さらにより良いものとして将来の世代に引き継いでいくための指針となるものです。
このたび策定する「秋田市環境基本計画」は、この条例の基本理念の実現に向けて、中長期的な視野に立ち、環境を守り、創るための目標や施策の方向を示す大切な計画です。
この計画の策定に、市民のみなさんのご意見をお寄せください。計画は秋田市環境審議会の審議を経て、今年度中に公表する予定です。
1.恵み豊かな環境を確保し、将来の世代へ引き継いでいく
2.人と自然とが健全に共生していく
3.環境への負荷の少ない、持続的な発展が可能な社会を築いていく
4.地球環境の保全を積極的に推進していく
・環境の保全および創造に関する基本的かつ総合的な施策を策定し、実施する
・公害を防止し、自然環境を保全するための措置を講じる
・製品等の製造・販売にあたっては、環境への負荷の低減につとめる
・自主的な取り組みを行うとともに、市の施策に協力する
・省エネルギー、省資源、ごみの減量等により環境への負荷を低減する
・自主的な取り組みを行うとともに、市の施策に協力する
市では、みなさんのご意見を環境基本計画に反映させたいと考えています。良好な環境を21世紀に引き継ぎ、より快適な暮らしを築いていくため、率直なご意見や情報をお寄せください。
例)■環境目標や環境指標について
■目標を達成するために市民・事業者がとるべき行動
■地域に残すべき環境、創るべき環境
■市・事業者・市民が協働で計画を推進していくための仕組みなど
6月末まで環境保全課計画担当へどうぞ。電話やファクス、Eメールでも受け付けます。
〒011-0901秋田市寺内字蛭根85-4
TEL(866)2075 FAX(866)2078
Eメール ro-evpl@city.akita.akita.jp
基本計画策定に向け、パンフレットを作成しました。秋田市の環境の現状や市民の意識調査、計画の基本構想を16頁にまとめたものです。ご希望のかたにさしあげます。環境保全課へどうぞ。
●申し込み 環境保全課 TEL(866)2075
愛犬の排泄物をごみに出すことに抵抗を感じ、コンポストに入れて堆肥として利用しています。
畑に穴を掘ってコンポストを置き、犬のふんを入れて、自家精米ででた米ぬかと発酵補助剤のEMぼかしを混ぜておくだけ。いっぱいになったら場所を移動します。臭いがするので、住宅密集地ではちょっと無理かもしれませんね。
ほかにも、牛乳パックや食品トレイ、包装紙や封筒、トイレットペーパーの芯などできる限りリサイクル。親子四人ですが、ごみは一週間で市販のごみ袋一つだけ。最近では家族も協力してくれるようになりました。
狭い場所でも使えるよう、ポリバケツで手作りの堆肥ボックスを作り、生ごみ、雑草、枯れた草花などを使って堆肥にしています。発酵を促すため米ぬかや木酢液、嫌気性の微生物発酵剤を混ぜます。バケツのそこにホースを差し水気を抜くのがポイント。臭いはほとんどしません。二、三か月でいっぱいになったら、プランターの草花や野菜に使っています。バラの花なんか楽しみですね。
園芸が好きなので、本を読んで工夫しながら、楽しく無理しないで続けています。子供と一緒に種をまいたりね。軒先に巣を造ったツバメのふんも一緒に堆肥にしちゃいました。
金足西小学校では、平成五年から毎年四年生を対象に環境学習をとりいれ、施設見学や地域活動などで、環境への興味と理解を深めています。
「何年かしたらごみの埋め立て地がいっぱいになると聞き、なるべくリサイクルへ」と佐藤真衣さん。
佐藤麻莉菜さんは「みそ汁、油などそのまま流すと水が汚れます。食事も残さないようにしています」
「ジュースを買うときは、リサイクルできるアルミ缶。学校でも集めているしね」と和田くんはニコニコ。
「牛乳パック、トレイはスーパーの回収ボックスへ。おもしろいし、環境にもいいから」と泉くん。「これからも続けたい」。四人は声をそろえて話してくれました。
平成11年版秋田市ホタルマップを作成しました。希望するかたにさしあげます。市役所本庁、土崎支所、新屋支所、環境部へどうぞ。
環境保全課 TEL(866)2075
Copyright (C) 2000秋田県秋田市(Akita City
, Akita , Japan) All Rights Reserved. |
||