2000年
6月9日号



広報課にメール
秋田市トップ
広報あきたオンライン
6月9日号トップ
戻る
進む

山王内外案内 2000年5月
市長 石川錬治郎

あのひと、このひと。
出来事いろいろ

●酒は常温、「もっきり」(盛切り)に限ると、ほろよい学会
●世界最強の公務員ラグビーチーム
●季刊誌「上州風」、群馬の文化レベルに脱帽

◆五月連休中の六、七日は、秋田市文化章制定五十周年を記念してNHK学園と共同で全国に呼びかけ、文化会館大ホールで俳句・短歌秋田大会。講師の早大名誉教授・暉峻康隆先生や友人の佐佐木幸綱教授、日経俳壇の選者・黒田杏子さんなどを招き二日間とも盛会。六日の夜は暉峻先生を名誉会長にいただく「ほろよい学会」の開講式。十代から酒を飲み九十三歳の今年で酒歴八十年の先生の酒談議には東京からも参加の「会員」百数十名、只々感嘆。先生の飲み方における到達した境地のひとつは「酒は常温で飲むべし」。むつかしい「澗」をつける必要もなし。これはなんのことはない、我々の先輩がよくやっていた「もっきり」(盛切り)が最高ということか。
◆「官界」という雑誌に「世界最強の公務員ラグビーチーム」と題して寄稿。勿論我市のラグビーチームのこと。数年前にもNHK教育テレビで同名のタイトルで放映され話題を呼ぶ。ラグビーだけでなく、市役所のサッカー、野球、卓球、バスケ、フェンシング、そして相撲部まであることを紹介し、その種目の多様性とレベルの高さを自慢。
 しかし特にそのための選手の採用枠はあるはずもなく、また運動部の職員は仕事を終えてからの練習と、試合に出る費用は自己負担、怪我ををしても自己犠牲でしかないことも併せて書く。
 いわゆる「怪我と弁当手前持ち」。だからこそ、金にあかせて大学の有名選手を集め、外人部隊を補強するプロ的企業チームの多い日本ラグビー界では、純粋のアマチュアスポーツ精神を体現しているとし、全国的にも市役所ラグビーファンは多い。専用のグラウンドもなく、冬の間も各施設を渡り鳥的に歩き練習してきたラグビーチームの「今年こそ東日本リーグへ復帰」をめざしたきびしい練習が続く。
◆今月の収穫、季刊誌「上州風VOL2」、知人の群馬県吾妻郡長野原町川原湯で温泉旅館を営む豊田嘉雄さんから送付さる。戦後の荒廃した文化風土の中で高崎市を拠点とした「群馬交響楽団」の活躍は全国的に強い衝撃を与える。この「群響」の活動をテーマにした今井正監督、岸恵子、岡田英次、小林桂樹出演「ここに泉あり」もなつかしい映画。「上州風」はこの「群響」とこれに関係する人々が集った「あすなろ」という喫茶店の経営者崔華国さんのことを特集している。また、豊田嘉雄さんが「言葉・風にもまれて」の欄にインタビューされている記事もあり。豊田さんはこの川原湯温泉に生まれて現在八十一歳。先年、温泉地が水没するダム計画反対運動などの自己史をまとめた歌集「湖底の蒼穹」出版で知られる。豊田さんはこの地の「湯かけ祭り」の「湯かけ音頭」の作詞者。萩原朔太郎、井上房一郎、丸山勝広(群響の発足に縁のある人々)等について書かれた文章をみて群馬県の文化風土の高さと厚みを実感。群響のような文化運動は上州の文化風土とレベルの高い人々によって担われ支えられる。まことに文化は一朝にして成らずの思いを深くす。豊田さんありがとう。(「上州風」は明徳館所蔵)



市長ホットライン

市政への建設的なご意見、ご提案を電話でお聴きする今月の市長ホットラインは、都合によりお休みします。ご了承ください。
市民相談室(866)2039


Copyright (C) 2000秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.