2001年
1月5日号



市民一人ひとりの顔が見えます。
目玉は、7つの重点テーマ─。

 第九次秋田市総合計画となる「秋田市新世紀プラン」は、平成十三年度から二十二年度までの十年間のまちづくりの展望を描くものです。秋田市総合計画は、社会情勢の変化に合わせ、五年ごとに見直しを行っており、十二月市議会で今回の計画の基本構想部分が議決されました。
 左に掲げる五つの将来都市像のもと、時代が求める七つの重点テーマを設けたのが大きな特徴です。「拡大・成長」の二十世紀から「調和・共生」の二十一世紀へ。この大きな展望を実現していく具体的な諸施策を示す「基本計画」「実施計画」は三月までにまとめます。


将来都市像

1 環境と調和し快適に暮らす魅力あるまち

2 豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち

3 安心して健康にすごす助け合いのまち

4 可能性を伸ばし生きがいを持てる充実のまち

5 自ら考え主体となって参加する開かれたまち


重点テーマ

 少子長寿社会やIT(情報通信技術)革命への対応、環境問題、将来を担う人づくりなど、秋田市が総力をあげて取り組む七つの重点テーマを設定しました。個々の施策がこれらのテーマに十分に応えているかを検証しながら、きめ細かなまちづくりを進めます。左は重点テーマで検証した主な施策です。


1 少子長寿社会への対応

2 環境と調和したまちづくりの推進

3 市民共生社会の実現

4 地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

5 中心市街地再生による秋田の顔づくり

6 秋田の将来を担う人づくり

7 IT革命に伴う社会への対応


1 環境と調和し快適に暮らす魅力あるまち

環境と調和したバランス良い各種都市基盤の整備につとめ、住み良い都市空間を創出することにより、市民が快適に暮らす、魅力あるまちをめざします。

少子長寿社会への対応

●将来人口に応じた的確な土地利用・都市計画の推進
●高齢者をはじめとするすべての人が訪れやすい市街地形成
●ITの利活用

環境と調和したまちづくりの推進

●市街地の外延的拡大の抑制と市街地、農地、森林などの保全
●環境基本計画の推進体制の充実と自然エネルギーの活用促進

市民共生社会の実現

●交通機関乗り継ぎの円滑化
●建築物や住宅のバリアフリー化の促進
●公園緑地のバリアフリー化の推進

地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

●中核市としての都市計画権限拡大を活用した市民参画のまちづくり
●自己責任原則での廃棄物発生の抑制やリサイクル推進

中心市街地再生による秋田の顔づくり

●都心部にふさわしい都市機能の集積と交通利便性の向上
●千秋公園を中心市街地の緑の拠点として整備

秋田の将来を担う人づくり

●恵まれた自然にふれ、豊かな心を育てるための自然環境保護
●小・中学校へのコンピュータ整備などITリテラシー(読み書き能力)の向上

IT革命に伴う社会への対応

●電線地中化など情報通信ネットワークの信頼性確保
●IT活用による行政情報の発信や情報基盤の整備


2 豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち

安定した市民生活の基盤が確保できるよう、各産業の均衡ある発展につとめます。創業を促進することにより、働く場を確保し、あらゆる世代が豊かに暮らせ、将来に夢と希望を持てるまちをめざします。

少子長寿社会への対応

●若者の雇用の場の確保
●生産性向上に向けた企業の活性化と創業の促進
●農村活性化へ向けた女性や高齢者、グループ経営の支援

環境と調和したまちづくりの推進

●包装容器の資源化や環境に配慮した商店街整備の支援
●農業振興を通じた環境保全と森林の保全

市民共生社会の実現

●だれもが利用しやすい商店街づくりなどバリアフリー対応事業の支援
●仕事と家庭の両立支援など働きやすい就業環境づくり

地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

●権限移譲による本市の特色をいかした農業振興と農地保全

中心市街地再生による秋田の顔づくり

●秋田市中心市街地活性化基本計画に基づく商業等活性化事業の支援
●中心市街地における創業や事業拡大の金融・財政支援

秋田の将来を担う人づくり

●経済情勢の変化に対応できる人材の育成
●優れた経営感覚と創意工夫の精神に満ちた担い手の育成

IT革命に伴う社会への対応

●電子商取引などIT活用の指導・支援
●企業の情報化支援
●インターネットを農業に活用する調査・研究


3 安心して健康にすごす助け合いのまち

思いやりと助け合いの心を広げ、社会福祉と保健医療を充実し、災害に対する備えを強化した、すべての人が安心して暮らせるまちをめざします。

少子長寿社会への対応

●高齢者の社会活動支援
●多様な保育サービスの提供
●乳幼児の健全育成に向けた各種検診や予防接種の充実
●各種社会保障制度の健全運営

環境と調和したまちづくりの推進

●斎場のダイオキシンなど有害物質調査
●エネルギーの浪費抑制と省エネルギー意識の普及・啓発

市民共生社会の実現

●住環境や社会復帰施設の整備など障害児(者)の自立・社会参加の促進
●住み慣れた地域での安全な生活に向けた地域福祉活動の支援

地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

●中核市として高齢者ニーズなどに即したサービスの提供
●保健所と市民の連携強化で自ら健康づくりに取り組むまちづくり

中心市街地再生による秋田の顔づくり

●中心市街地へすべての人が集い活動できるバリアフリーの施設整備
●中心市街地の都市防災を考慮した施設整備

秋田の将来を担う人づくり

●子どもたちのふれあいの場の提供と相談体制の充実
●ボランティアなどで地域福祉活動を担う人づくり

IT革命に伴う社会への対応

●インターネットによる福祉・保健サービスの情報提供や利用申請システムの整備
●申請手続きの簡素化や審査時間短縮に向けたIT活用


4 可能性を伸ばし生きがいを持てる充実のまち

充実した学習活動や文化活動およびスポーツに親しめる生涯学習の機会と環境を整えます。郷土の歴史と伝統を誇りに、市民が自分の可能性を伸ばし、常に生きがいのある人生を送れるまちをめざします。

少子長寿社会への対応

●児童・生徒数の減少に対応した異学年交流や余裕教室の活用
●留守家庭児童対策
●高齢者の学習機会の拡充

環境と調和したまちづくりの推進

●太平山の自然環境を活用した青少年等宿泊施設の整備
●緑を多く残した憩いの場としての八橋運動公園の再整備

市民共生社会の実現

●すべての児童・生徒が楽しく安全に学校生活を送れる教育環境の整備
●だれもが気軽に参加できるスポーツ活動機会の提供

地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

●教職員の専門研修や課題別研修の充実

中心市街地再生による秋田の顔づくり

●学習活動支援に向けた(仮称)中央地域シビックセンターの設置
●市民の新たな芸術・文化拠点としてのホール整備

秋田の将来を担う人づくり

●個性の伸長や自ら学ぶ力の育成と家庭・地域社会が一体となった教育活動の推進
●郷土に誇りと理解を持つ人材の育成

IT革命に伴う社会への対応

●校内外ネットワークの充実とITの学習活動への効果的活用方法を調査
●IT社会に対応した生涯学習の機会提供


5 自ら考え主体となって参加する開かれたまち

市民自治の意識を醸成するとともに、市民自らが郷土の将来を考え、市民が主体となって地域づくりに参加できる開かれたまちをめざします。

少子長寿社会への対応

●地域自治組織への積極参加の促進
●世代間交流などを活発にするコミュニティ活動への支援

環境と調和したまちづくりの推進

●市民、事業者、行政の協働による環境対策に向けた市民活動の支援
●環境関連の情報交流の活性化

市民共生社会の実現

●市民活動に参加しやすい環境の整備と市民活動の連携強化
●家庭・学校・職場・地域などでの男女共生社会の充実

地方分権推進による市民主体の都市個性づくり

●まちづくりに関する市民活動の支援
●コミュニティセンターの整備
●市職員の政策形成能力の向上

中心市街地再生による秋田の顔づくり

●中心市街地での市民活動支援施設の整備を検討
●(仮称)拠点センター内に、市政情報の提供機能を持つ施設を設置

秋田の将来を担う人づくり

●参加型社会を担う人材育成に向けた市民活動の支援
●情報公開推進による市民参加の土台づくりと市民参加意識の醸成

IT革命に伴う社会への対応

●(仮称)シビックセンターへのITを活用した市民活動支援機能の導入
●国内外に開かれた都市をめざし、インターネットによる市政情報の提供と発信


新世紀プランは秋田市ホームページでも

新世紀プランについて、秋田市ホームページでも、さらに詳しくお知らせしていますので、ご意見をお寄せください。
秋田市ホームページ ■http://www.city.akita.akita.jp/


市長ホットライン

1月25日(木) 午前10時〜11時
(0120)681・815 フリーダイヤル

市の将来に向けた建設的なご意見、ご提言を、広く市民のみなさまからお聴きいたします。気軽にお電話ください。



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