2001年
3月9日号



二〇〇一年二月 山王内外案内
市長●石川錬治郎

ガス局職員、粛々と「立つ鳥跡を濁さず」
飯島南小の土田聡子さん牧水賞優秀作品に
ALS患者・長谷部さんの本に励まされる

◆市ガス局係長以上の職員で構成する「みどりの会」に出席。六十四年の歴史をこの三月で閉じるガス局の職員に対し、このような事態への対応に心からの謝意を表明。「立つ鳥跡を濁さず」との言葉どおり「民間移管」の方針を粛々と貫いてくれた心情は察するに余りあり。ガス局職員全員への挨拶の機会を年度内にもつことを約束。
◆若山牧水賞授賞式への出席と、延岡市派遣職員の件で、渡部誠一郎千秋美術館長とともに宮崎市と延岡市へ。今年は牧水賞第5回を記念して「全国子ども短歌コンクール」が行われ、小学生の部で、飯島南小学校六年の土田聡子さんが、八千人余の応募者の中から見事優秀賞に輝く。(表紙参照)
 カレンダー誕生日には花マルだ 
 だって全てはそこからだから
 選者の大岡信さん、馬場あき子さんたちの高い評価を受けたもの。東日本からはただ一人の入賞で、大正五年(一九一六)の若山牧水秋田市来訪がとりもつ縁か。その日の夜延岡市に入り、秋田市役所から延岡市に派遣している原田君や延岡市から秋田市役所に出向したことのある皆さん、川並俊一延岡市若山牧水顕彰会会長はじめ旧知の延岡市関係者と、若山牧水をさかなに懇親を深める。
◆難病といわれる病気の一つにALS(筋萎縮性側索硬化症)がある。この病気の患者さんは秋田県内にも数十人いる。先日、六年ほど前にこの難病にかかった、知り合いの方のお姉さんにあたる長谷部みどりさんの書いた本「風にのせて伝えよう」(無明舎出版)の出版記念会あり。長谷部さんの知人や主治医、看護婦、ヘルパーさんなど百十人ほどが参加。著者の長谷部さんもご家族と一緒に出席。本を一読して、積極的な生き方、考え方に驚かされる。健常者が、障害のある人に励まされるのはよくあることだが、長谷部さんのこの本ほど、このことがよくあてはまる例はない。長谷部さん、ありがとう。病気と明るく闘って生きてください。
◆(財)暴力団壊滅秋田県民会議の役員会。県民会議が平成三年八月に設立されてから昨年で十年を迎えた。県民会議(進藤宏専務理事)が作成した資料「安全、安心の世代に―暴力追放十年の軌跡」はこの間の経過をよくとりまとめる。当時の深山県警本部長が精力的に動き県民会議の結成にこぎつけたことを思い出す。以来、警察、住民の努力で秋田市では暴力団同士の大きな抗争もなく市民生活が平穏に保たれていることに多謝。
◆今月の収穫…本市財政部渡辺正樹次長を会長とする若手職員による「秋田市税制研究会」の一年間の成果が「新世紀の秋田市を支える税制のグランドデザイン」として提言書となる。
 自治体税制の問題は複雑でむつかしい面が多いが、国と地方、自治体間の税の配分に大きな課題があり、その是正こそが前提、との内容。市民の税への認識を深めるための一石となる労作。希望されるかたは市民税課まで。


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