2001年6月8日号

歯の健康を考えよう

6月4日〜10日は歯の衛生週間
元気な歯でにっこり。


 お口は健康のバロメーター。歯や歯ぐきが元気だと、体も心も調子がいいものです。 
 いつまでもおいしくご飯が食べられるように、お口の健康チェック、始めませんか。

◆こども編◆

 生え始めたばかりの歯は、歯質がとても弱くむし歯になりやすいものです。乳歯が生え始める六〜七か月頃からと、乳歯から永久歯に生え替わる六〜七歳頃は、特に注意が必要です。
 生え始めの歯が、むし歯になりにくい歯になるまで約二〜三年はかかるといわれています。食べ物に含まれているカルシウムやフッ素などが歯に吸収され、少しずつ丈夫になっていきますから、生え始めの時期の歯の手入れはとても大切です。
 秋田市の乳幼児の場合、一歳六か月児は、むし歯のある子どもは全体の四・六%しかいませんが、三歳になると五〇・一%とむし歯がある子どもが急激に増えます。これは、三七・八%という全国平均を大きく上回っています。
 むし歯は、むし歯菌、歯質、食べ物の三つが悪い状態で重なったときに発生します。むし歯を予防するためには歯を磨くこと、そして良い生活習慣を身に付けることです。

●むし歯予防のポイント
[1]おやつは一日一〜二回、時間と量を決めて食べましょう。
[2]食後はきちんと歯磨きを。小学校低学年までは、保護者の仕上げ磨きも忘れずにしてください。
[3]就寝中は、口の自浄作用が低下します。夜の歯磨き後は水かお茶だけに。
[4]むし歯菌は、口うつしの食事などで家族から感染します。家族でむし歯の治療をしましょう。

2歳児歯科健康診査

 2歳のお誕生日を迎えた日から2歳2か月になる前日までのお子さんを対象に行っています。詳しくは、母子健康手帳別冊をご覧ください。
●問い合わせ 保健予防課 TEL(883)1174

◆おとな編◆

 成人のかたが、歯を失う最大の原因は、歯肉炎や歯周炎などの歯周疾患です。歯周疾患は、歯を支えている組織に炎症が起こる病気で、初期には自覚症状がほとんどなく、歯ぐきの出血などの症状が進むと、歯ぐきがはれ、歯がグラグラして、やがて抜け落ちてしまうものです。
 大人の歯は全部で二十八本(親知らずを含むと三十二本)あります。残っている歯の数を年齢別に見ると、五十歳代では約二十本(下グラフ参照)。そして、六十歳代以降になると急速に歯を失い、七十歳代では四・三本にまで減ってしまいます。
 歯周疾患は、胃腸障害や肩こり、頭痛、心臓や肝臓にも炎症を引き起こすこともあるので、油断は禁物です。

●歯周疾患予防のポイント
[1]歯磨きで歯垢(プラーク)を取り除くこと。歯磨きには人それぞれくせがあるので、歯科医にアドバイスしてもらうことをおすすめします。
[2]歯石を取り除きましょう。
[3]歯周疾患は、歯が動く、出血する、歯ぐきを押すと膿が出るなど自覚症状があるとすでに病気が進行している状態です。定期検診で、早期発見、早期治療を心がけましょう。
[4]喫煙はお口の抵抗力を弱めます。禁煙をしましょう。


成人病歯科相談

 歯科衛生士が月1回、歯周病、むし歯などの相談に無料で応じます。電話で予約を。
とき/6月25日(月) 午前9時30分〜正午
ところ/市保健センター
●申し込み 保健予防課 TEL(883)1176

西部地区健康のつどい歯槽膿漏の講演会

 西部地区保健推進員会の主催。新屋、勝平、豊岩、浜田、下浜地区のかたが対象です。歯槽膿漏について歯科医師が講演。参加無料。直接会場へ。
とき/6月29日(金)午後1時10分〜3時15分 
ところ/アトリエももさだ
●問い合わせ 保健予防課 TEL(883)1174

7月から40歳と50歳のかた歯周疾患の検診を行います
対象者に受診券をお送りします

 いつまでも自分の歯で食べられるように、節目検診として、40歳と50歳のかたを対象に歯周疾患の検診を行います。対象となるかたには、6月末頃に受診券をお送りします。7月から10月までの間に、秋田市内にある128か所の受託医療機関で受診してください。検診料500円。
詳しくは6月22日号でもお知らせします。
●問い合わせ 保健予防課 TEL(883)1176

寝たきりのかたの歯科健診

 寝たきりで歯科医院へ出かけることのできないかたが対象です。歯科医師と歯科衛生士がうかがい、歯の健診と相談を無料で行います。
●申し込み 保健予防課 TEL(883)1178

歯医者さんからひとこと

●清水歯科クリニック清水真木雄先生●
 歯の健康を保つためには、歯みがきの仕方や食習慣など毎日の積み重ねが大切です。お母さんが歯に関心を持ってきちんと手入れしている家庭の子どもの歯はやはり健康です。「歯がもともと弱いから」と話されるかたもいますが、遺伝ではなく、一つの生活習慣病だと考えてください。治療と日頃の心構えで十分良くなります。
 大人のかたは、自覚症状が出てから病院にいらっしゃるので病気の症状がかなり進んでいることが多いです。30歳代から増える歯周疾患は歯の命を奪うこわい病気。歯周疾患になると、胃腸や心臓などにも影響を及ぼすとも言われています。減った歯ぐきは戻ってきません。年1回でも病院で歯の状態をチェックするなど、自分のお口に関心を持ってほしいと思います。早く病気を見つけて治療すれば、痛みもその分少なくて済みますよ。

母と子のよい歯のコンクール

 平成12年度に行われた3歳児健康診査で、歯科診査を受けた2,483人の中から選ばれました。優秀賞の榊原陽子さん・雪沢ちゃんと、優良賞の今野かおりさん・息吹くんが秋田市代表として県のコンクールに出場します。
榊原陽子さん 雪沢ちゃん(新屋) 今野かおりさん 息吹くん(豊岩)
小川節子さん 千尋ちゃん(牛島) 孫鍾洛さん 桂田秀明くん(大住)
加藤みちこさん 諒くん(広面) 佐藤江里子さん 花菜ちゃん(八橋)
長崎征子さん 慎也くん(大住) 長崎征子さん 慎也くん(大住)



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