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2001年9月28日号 |
ひとりで悩んでも解決しないことがあります。 |
県中央児童相談所
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児童相談所には、年間2,000件以上の相談が寄せられています。多くは子どもの性格や知的障害、言語の発達に関することですが、近年、児童虐待の相談も急増し、今年は8月末現在、中央児童相談所だけで39件の相談が寄せられています。 虐待の問題は解決するのに大変多くの時間がかかります。児童相談所では、子どもの命を最優先に考え、保護の緊急性があれば、親の代わりにお子さんを預かる場合もあります。 児童虐待に対して関心が高まっているせいか、近所の人や知人による通報が多くなっています。しつけと虐待の境界の判断は難しいのですが、私たちはあくまで子ども側の視点から考えています。しつけの一環として、叩くことが継続的に行われていたり、子どもの体に外傷として残るようであれば虐待と判断せざるを得ません。叩いたりしなくても、しつけはできます。よく言い聞かせたり、怖い表情をしてみたり、いろんなコミュニケーションの方法があるはずです。 保護した中には、「もうお家に帰りたくない」という子どももいます。親子の間に深い溝ができる前に、誰かに相談してください。一人で悶々と悩んでいても解決しないことがありますから…。 長い人生の中で子育てに苦労するのは2〜3年くらいです。その間だけでも「子育てモード」になって、子ども中心の生活を楽しんでほしいと思います。そして、命の大切さを今一度、考えてみてください。 |
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