2002年6月14日号

健康は口の中のチェックから


市歯科医師会公衆衛生理事
清水真木雄さん

 少し前までは口の中のばい菌は、口の中だけで悪さをすると思われていましたが、最近になって、いろいろとわかってきたことがあります。
 むし歯を放っておくと噛み合わせが悪くなって、頭痛や肩こりの原因になること。また、歯周病が原因で糖尿病が悪化したり、心臓や脳血管の病気になったり、妊婦さんに歯周病があると低体重児出産を引き起こしたりと、口の中と全身の病気には非常に密接な関係があります。
 八十歳で二十本の歯を残そうという「8020運動」がありますが、二十本なくても残った歯を大切にして、入れ歯を作って良く噛んで食べることが大切です。食べるために、手、口、顔の筋肉などたくさんの部分を動かすことで、大脳を活性化することにもなるんです。
 健康に過ごすためにも一年に一度歯医者さんに口の中をチェックしてもらいましょう。


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