2002年6月14日号

市長ほっとコラム

しきたり改革のすすめ


市長●佐竹敬久

 仕事柄、いろいろな式典や会合に招かれることが多く、市民の皆様との肩ひじ張らない交流の機会にもなりますので、時間が許せば出席させていただくようにしております。
 ただ、回を重ねるにつれて、いくつか疑問が生じてきたことがあります。「それが秋田のしきたりだ!」「招待される身で生意気を言うな!」という向きもあろうかと思いますが、何でも一言という、いささかへそ曲がりの意見としてご笑覧ください。

●その一 主役を第一に 
 来賓であっても市長や政治家は市民や県民に使ってもらっている身、あまり気を使う必要はありません。
 表彰式などで、来賓として立派な控え室を用意されることが多いのですが、受賞者が廊下に立ったまま開会を待つ光景や、祝賀会で受賞者が下の席になるような光景などを間々目にしますが、まずはその式や会の主役を第一にすべきと思います。
 皆様はいかがお思いでしょうか。
●その二 ものを大切に
 飽食の時代と言われますが、最近は特に宴席での料理の残りが目立ち、また料理にタバコの吸い殻を捨てたり、宴席マナーが乱れてきています。
 この一因に、宴が始まるやいなやビール瓶やお銚子を片手に注いで回る習慣がありますが、三十分位はまず同席の方と語らいながら料理に舌鼓を打つ時間があってもよいのではと思います。最近このようなアナウンスがある気が利く宴席も見受けられますが良いことだと思います。
 特に他県では宴席とは食事をする場と認識している方が多く、またお酒の弱い人からは、せっかくの美味しい料理をゆっくり味わう間もなくて残念だったという声も聞かれます。
 丹念に調理してくれた料理人や配膳係の人にも極めて失礼ですし、農業県秋田の人はとりわけ、食べ物は大切にすべきではないでしょうか。
●その三 人に好みを押しつけない
 お酒が好きな人でも日本酒、ビール、ウィスキー、焼酎など様々です。
 最近の宴席では、すべて揃っていることも多くなっていますので、勧める場合でもそれぞれの好みに合わせて勧めることが心ある態度です。
 以上、「しきたり」としてあまりに普遍的になってしまい、これを直そうなどという意見はなかなか言えないことではないかと考え、今回あえてこの欄をお借りしたしだいです。
 「まごころ秋田」という観光標語がありますが、まずは基本的な礼を大切にし、相手を思いやることから始めようではありませんか。
もちろん隗より始めよですが。

市長の机を市民課にも!
顔の見える場所でときどき仕事します

 5月24日から、佐竹市長が仕事をする机を市役所1階の市民課にも置きました。市役所を訪れるみなさんの顔が見える所で仕事をして、サービス向上を考えるきっかけになればと始めたものです。
 週1回ぐらい時間がとれたときに、ここで仕事をする予定です。


市民課の机で広報あきたの原稿を書く佐竹市長



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