2002年7月26日号

ある家族の再就職奮闘記
あきたさん家の物語


第9話 会社を起こすための耳よりな話

 自分で会社を起こすのも一つの方法と考えた一郎さん。妻にそのことを相談したところ、「えっ、会社を起こすですって!?」と驚いた花子さんでしたが、一郎さんの真剣さに最後は、協力を快諾しました。
 「でも、一人でどうするの?」。花子さんの心配に、一人では心もとないと思った一郎さんは、前に勤めていた会社の同僚で、同じく求職中の仲間たちと一度会って見ることにしました。
 久しぶりに会う仲間たちも、希望する職種が見つからないのは一緒のようです。
 そこで、一郎さんは思い切って「一緒に会社を起こしてみないか」と持ちかけました。すると、「みんなの得意分野で協力すれば何とかなるんじゃないか」「会社勤めのころに、いろんな人と知り合えたし、自分の技術を評価してくれる得意先もあったしなぁ」とみんな好意的な意見。「そういえば、広報に市が旧ガス局庁舎を改装してつくる創業支援室の話が載っていたぞ」との声に、一同耳を傾けました。
 みんなの気持ちを代表して、さっそく工業労政課の窓口を訪ねた一郎さん。「広報で創業支援室の話を見たんですが、どうすれば入居できるんですか?」。担当者は、「創業支援室は、新しく事業を起こそうとするかたや、第二創業を考えている既存の企業を対象としています。24時間使用可能なオフィスを低料金で提供します。それに、事業を進めていくうえでのいろいろな悩み事の相談に応じてくれるインキュベーションマネージャーを置きますので、入居者は無料で相談できるんですよ。ただし、入居審査の際、事業計画の将来性や実現性、申し込まれるかたのやる気が重点項目になります」と説明してくれました。
 まさに自分たちにはうってつけの制度と感じた一郎さん、入居募集期間は9月末までと聞いて、仲間たちと本腰をいれて事業計画の作成に取り組むことにしました。

次回 希望が見えてきた一郎さんの起業計画。いよいよチャレンジオフィスに申し込み!

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