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2002年11月8日号 |
愛情いっぱい欲しいのに、虐待は悲しすぎる…。 |
親が自分の子どもをたたいたり、育児を放棄したりする「虐待」が増えています。悲しい子どもたちが一人もいなくなるよう、地域みんなで見守りながら虐待を防がなければなりません。
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〃しつけ〃も度が過ぎると虐待になります |
虐待の主なものは、なぐる、けるといった「身体的虐待」と、子どもの健康と発育に必要な衣食住の世話をしない「保護の怠慢(ネグレクト)」があります。虐待の対象は、0歳から就学前までの乳幼児が多く、虐待者の半数以上は実の母親というのが現実です。 大人は子どもに対して絶対的に優位な立場にあります。親自身は〃しつけ〃のつもりでも、その行為が子どもに著しい害をおよぼすなら、それは虐待です。〃体罰〃も同様に考えられます。 また、子どもだけで留守番させることや寝ているからといって車に放置することも、子どもの不安と安全上の問題からすると虐待といえるのかもしれません。 このように親が知らず知らずのうちに、子どもに虐待をはたらいているということは少なくありません。繰り返し大人から虐待を受けた子どもの心と体には、深い傷あとが残ります。虐待は、子どもの人権を著しくそこなうものです。 |
虐待についての相談が
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市子育て総合センターや県児童相談所などに寄せられる児童虐待の相談は、右ページのグラフのように、ここ数年急増しています。 相談の多くは、地域の住民、保育所、幼稚園などから寄せられています。 ちなみに平成十三年度に市子育て総合センターに寄せられた相談は三十九件。秋田市の場合、保護の怠慢(二十五件)、身体的虐待(十四件)の二種類でしたが、虐待はほかに、性的ないたずらや性的行為の強要などをする「性的虐待」、非難や脅迫など言葉による脅かしや拒否的な態度で子どもに心理的な傷を負わせる「心理的虐待」があります。 |
地域で見守って
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虐待には多くの発生要因が絡み合っていますが、一般的には、親の養育力の低下、周囲からの孤立、苦しい家計、子育てからくるストレスなどが要因としてあげられます。 児童虐待を予防するためには、子育ての不安や孤立感をなくすような子育て環境を、地域ぐるみでつくりあげていかなければなりません。それには各地の子育てサークルの活動なども大きな役割を果たすことでしょう。 児童虐待の対策には、早期発見が最も有効となります。虐待に気づいたら一人で問題を抱えこまずに、すぐに市子育て総合センターや児童相談所へ連絡をお願いします。 |
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