2002年11月22日号

保健所からのお知らせ

冬の食中毒を招く…
小型球形ウイルス
(SRSV)にご注意!

 食中毒といえば夏場が発生のピークでしたが、最近は冬にも食中毒が増えています。秋田市では、ここ数年、保育所、学校、老人保健施設などで小型球形ウイルス(SRSV)が原因の集団感染が発生しています。
 冬場の食中毒の原因である小型球形ウイルス(SRSV)は、少量で発症し、感染しやすいものです。
 小型球形ウイルス(SRSV)を知って、感染を防ぎましょう。

どうやって感染するの?

●川や海に流れ出たウイルスがカキなどの二枚貝の中に
 蓄積し、それらの食品を生で食べた場合に発症します
●人の手や調理器具を介してウイルスに汚染された水、
 果物、サラダなどの加熱されていない食品を食べるこ
 とで感染します
●患者の便や吐物には、大量のウイルスが含まれており、
 それを介して人から人へも感染します

感染するとどうなるの?

●食べてから1〜2日で激しい吐き気、おう吐、腹痛、
 下痢、発熱が生じます
●風邪に似た症状が主な場合もあります
●これらの症状は1〜3日以内に回復しますが、便には
 2週間ほどウイルスが含まれます
●幼児や高齢者では、症状が重くなる場合があります

どうすれば防げるの?

●十分な加熱で滅菌することができます。食品の中心部
 まで火が通るように十分加熱しましょう
●カキなどを調理した場合は、調理器具を十分に洗浄し、
 ふきんも熱湯や漂白剤で消毒しましょう
●カキなどを扱った場合は、石けんを使い流水で十分に
 手を洗いましょう

二次感染を予防するために

●トイレの後や食事の前、外からの帰宅時には石けんを
 使い、流水で十分に手を洗いましょう
●家族に下痢などの症状があったら、トイレは塩素系の
 消毒剤(漂白剤)でこまめに掃除しましょう
●おう吐物は、使い捨て手袋を使用して速やかにビニー
 ル袋に入れ、密閉しましょう。吐いたところは塩素系
 の消毒剤(漂白剤)でふきとりましょう

●問い合わせ
市保健所衛生検査課 TEL(883)1181
    健康管理課 TEL(883)1180



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