2002年11月22日号

コミュニティの力で広がるふれあいの輪

みなさんが住む地域の”ふれあい”をちょっと拝見。人と人、心と心の交流に、決まったかたちはありませんね!

会話に花が咲く
ちょっとした心づかい
外旭川地区社会福祉協議会

外旭川地区社会福祉協議会では、ひとり暮らしのお年寄りや高齢者世帯に年四回の友愛訪問を行い、安否確認をしながら、季節の花を一緒に届けています。
 十一月八日にお花を受け取った石川春江さん(78歳)は、「いつも優しく声を掛けてくれるのでありがたい。ひとり暮らしだけど、おかげで寂しくないです」とニッコリ。
 声かけだけだとなんだか味気ない訪問も、お花を添えるだけで会話にも花が咲きます。地域の交流には、お互いを明るい気持ちにするちょっとした心づかいも必要ですね。

健康には、笑顔で集える仲間が大事
新屋地区地域保健推進員

新屋地区では各町内にいる地域保健推進員が、健康講座や勉強会などを開き、地域住民の健康づくりに一役買っています。
 十一月五日、西部公民館で行われた「ふれあい元気教室」では、五人の保健推進員が進行をサポート。司会役を務め、参加者の間に入り、腰痛予防運動のお手伝いなどをしました。
 保健推進員顧問の高野トヨさんは、「ふれあい元気教室の参加者の半分はひとり暮らしの高齢者。健康のためには、こうして仲間で集い、笑って話せる時間が貴重です」と話します。
 元気で長生きするために、まず仲間づくり。保健推進員が上手に雰囲気づくりをしてくれます。

児童館での過ごし方
みんなで考えよう!
外旭川児童育成クラブ

外旭川児童育成クラブ「こまち」のみなさんは、外旭川児童館で月に一、二回、小学生の子どもたちと一緒に、工作や読み聞かせなどを楽しんでいます。
 児童育成クラブのメンバーは、中高年のかたを中心に現在十八人。児童館で毎回一時間半ほど、約八十人の子どもたちの遊び相手をしています。
 「学校とは違う顔を見せ、のびのびと児童館で遊ぶ子どもたちを見ていると楽しい」と、児童育成クラブの櫻井トミ代表。「学校週五日制をひとつのきっかけに、児童館での遊び方などを考えています。一年を通していつどんなプログラムを組めば子どもたちが喜ぶかを、大人の考えではなく、子どもたちの意見を聴きながら、私たちも学んでいます」と話してくれました。

育児サークルのネットワークづくりにひと役
ちびっこランドOB会
佐藤真紀子さん・澤木智子さん

昨年、(財)児童育成協会「こどもの城」の助成を受け、市内にある三十六の育児サークルが参加した「合同イベントちびっこランド」の運営に携わりました。
 それまでサークル同士の交流がなかったので、このイベントにより改めてサークルのネットワーク化が必要だと実感。今年度も助成を受けることができたので、サークルの代表者が交流する機会づくりを企画しました。
 子育て情報の交換や悩みの共有ができれば、サークル運営もスムーズになると考え、市内を四地区に分け、各地区でイベントを企画・運営していただきました。代表者のつながりを強くすることで、サークルのネットワーク化が進むと思います。活動が活発になる分、代表者の負担が増えますが、私たちの考え、活動に共感してくれる仲間が増えれば、その負担も軽減することができるでしょう。
 ちびっこランドの活動により、育児サークルのネットワークを市内全体に広げ、このサークルの輪が〃福祉〃という大きな輪の中に入れるようにしていきたいです。

世代間交流には
ニュースポーツが一番!
新屋地区体育協会のニュースポーツの集い

新屋地区体育協会では、地域の高齢者と子どもたちが一緒に体を動かして交流をはかろうと、ニュースポーツの集いを開催しています。
 十一月九日、日新小学校体育館で行われた二回目の集いには、約五十人が参加。フロアカーリング、ペタンク、キンボールの三種目に挑戦しました。新屋体協の塚田敏春会長は、「みんなで交流しながら体を動かすことの楽しさを知るには、体力勝負の競技ではないニュースポーツが最適!」とお勧め。
 初対面のお年寄りと子どもたちは、一緒に汗をかきながらすぐに仲良くなって、コミュニケーションもばっちり。ナイスプレーと歓声の連続でした。

地域に開かれた施設をめざして
障害者生活支援センター「ほくと」(下新城中野)
地域生活支援コーディネーター
戸嶋光成さん

障害者とそのご家族の相談窓口や障害者と地域のかたの交流の橋渡しをしています。
 身体障害者のための車いす介護やボランティア養成講座などの開催や、施設のロビーでボランティア団体が手作りケーキを持ち寄って定期的に喫茶を開くなど、地域の人たちとの交流も順調。施設利用者にも好評で、仲良くお付き合いをしています。
 施設近隣のお店にも大変お世話になっています。障害者が外出するとなるといろいろ不安な面があります。でも、店員さんが親切かつ丁寧に接してくれるおかげで、車いすの利用者が一人で買い物に行けるようになりました。それに、社内で手話講習を行っているお店もあるようです。ある意味、「ほくと」があることでこの地域の「地域福祉」は進んでいると思います。
 地域のみなさんには、これからも遠慮なく施設に遊びに来て、利用者とおしゃべりや卓球、囲碁・将棋などをして一緒の時間を過ごしてほしいです。交流を重ねることで、障害のある人もない人も、同じ地域の住民だという意識が持てる雰囲気づくりができればいいですね。


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