2002年12月13日号

市長ほっとコラム

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2002年を振り返って

市長●佐竹敬久

 今年も足早に過ぎようとしていますが、今回はこの一年の出来事を振り返ってみることにします。
 まず四月には、高度なリサイクル能力や高出力の自家発電など優れた機能を持つ溶融式の新しいゴミ処理施設の運転が開始されました。
 しかし、運転開始間もなく初歩的なミスでPHセンサーが働かなくなり、一時環境基準を越えて排水されたことは残念なことで、地域や市民の皆様に申し訳ないことをしました。
 初期流動性と言いますが、新しいシステムの動き始めの時期には、特に細心の注意を払わなければならないという、工学上の定理を改めて認識させられた出来事でした。
 六月には、大森山動物園のキリン「たいよう君」が亡くなりました。 片足を失っても、奇跡的な生命力でギプスを装着しながら生き抜いてきましたが、力尽きてしまいました。
 臨終の知らせで、私も動物園に駆けつけましたが、まだ温かく穏やかな目で永久の眠りについた「たいよう君」の亡骸に触れ、目頭を熱くした悲しい出来事でした。
 八月には、友好提携調印二十周年を記念して、関係する市民の皆様とともに交流書画展や貿易展の開催に合わせ中国蘭州市を訪問しました。
 経済自由化路線の中、猛烈なスピードで進む近代化と、新しいものを吸収しようとする国民のエネルギーに認識を新たにするとともに、秋田市の医療技術や水道技術指導などが大きな実を結び、蘭州市民から大変に感謝されていることを目の当たりにできた意義ある旅となりました。
 また、十月には韓国との定期航空路開設一周年にあたり、韓国からの観光客誘致や経済交流の活発化などをはかる目的で、竿燈会や秋田商工会議所青年部の皆様とともにソウル市を訪問してまいりました。
 両国とも、訪問の際に特に強く感じたことは、様々な競争の激化を前提とした経済人の「したたかさ」と「たくましさ」でしたが、それにつけても我が国においても、否応なしに進むグローバル化や構造変化の中では、頼るべきは自らであるという自助自立の精神と闘争心を取り戻さなければと思ったしだいです。
 いずれ、新しい年も激動の年になるに違いありませんが、立場や枝葉末節にとらわれずに、物事の本質を見極めながら現状打破に向かって積極的にチャレンジすることが必要ではないかと思います。
月並みですが、市民の皆様それぞれに、明ける2003年は良い年でありますようにお祈りいたします。

韓国の夜空に初めての竿燈! ソウルっ子と佐竹市長


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