2003年2月28日号

住み慣れた地域で安心して暮らせるしあわせ

みんなで考えましょう!新しい福祉のか・た・ち

 市では、平成十六年四月のスタートをめざして、新しく「地域福祉計画」の策定を進めています。策定にあたり、福祉の専門家で組織する秋田市社会福祉審議会(綿貫勤委員長)に地域福祉専門分科会(倉田正義会長)を設置し、計画内容の話し合いを始めているほか、市民のみなさんのお考えを把握するためのアンケートも実施しました。


地域の「ちから」を見つめ直したい

 福祉の問題は、いつかは家族や自分が向き合うことになるもので、決して「他人事」ではなく、「身内事」でもあり「自分事」でもあります。
 その解決のためには、さまざまなサービスが満たされていることが望ましいわけですが、少子高齢化の進展、深刻な経済不況、さらには、虐待や引きこもりなどの新たな課題の出現によって、福祉を取り巻く環境は、ますます複雑・多様化しているのが現状です。
 でも、心配ばかりしていてもはじまりません。これからの福祉がどうあるべきかを、みんなで知恵を出し合って、じっくり考えていかなくてはなりません。
 福祉サービスを上手に活用することも、もちろん大切です。それにプラスして、地域に暮らす人たちが、地域に暮らす仲間として、支え合い・助け合っていくことができれば、もっと安心です。
 これからの福祉のあり方を左右する切り札は、やっぱり人と人との支え合い。そんな〃優しいおせっかい〃がいっぱいの「地域」でありたいものです。

地域福祉計画のイメージ

 これまで、秋田市の保健福祉施策は、けやきのまちのしあわせプランの各部門計画に基づいて実施してきました。
 これらの計画は、高齢者、障害者、子ども、というように、対象となる人たちをそれぞれ別々にとらえ、そのうえで行政によるサービスがどうあるべきかを取りまとめたものでした。
 新しくつくる地域福祉計画では、特定の人だけではなく、すべての市民を対象に、これまでの計画をつなぎ合わせ、限られた財源の中で、より一層効率的なサービスの提供につとめます。
 また、行政による支援はもちろん、「地域」にスポットをあてて、ボランティアやNPOをはじめ、地域における多様な主体の協働によって、市民参加による「支え合い」の社会がはぐくまれていくことをめざします。

本格的な策定作業は来年度!

 市民アンケートの結果(八、九ページ参照)や、これまでの社会福祉審議会の話し合いなどにより、新しくつくる地域福祉計画のガイドライン(指針)の素案がまとまりました。計画は、上図のようなイメージで、五つの基本理念と三つの基本方針を考えています。
 市では、地域福祉計画のガイドラインをもとに、幅広く市民のみなさんからのお考えをお聞きしながら、平成十五年度いっぱいをかけて計画の中に盛り込む各種の施策を構築していくこととしています。
 計画の公表は平成十六年三月の予定です。

ガイドラインにみなさんのご意見を

 地域福祉計画のガイドラインの詳しい内容、また、市民アンケートの分析結果などは、ホームページに掲載しています。ホームページをご覧になれないかたには、資料の郵送もしています。ガイドラインへのご意見、ご要望をお待ちしています(三月十五日(土)締切)。

福祉総務課地域福祉担当 
〒010‐8560 秋田市山王一丁目1‐1
TEL(866)2092、FAX(866)2417
ホームページ http://www.city.akita.akita.jp/city/wf/mn/

地域福祉計画とは?

 半世紀ぶりに改正された社会福祉法(平成十二年六月成立)では、「地域福祉の推進」という新しいテーマが掲げられました。そして、住民だれもが、身近な地域で自立した生活を営み、あらゆる分野の活動に参加できるようにするために、次の事柄を盛り込んだ計画をつくることが求められています。

●福祉サービスの適切な利用の推進
●社会福祉を目的とする事業の健全な発達
●地域福祉に関する活動への住民参加の促進


 地域福祉計画の策定にあたっては、行政が主体となるのではなく、市民のみなさんの参加に基づいた計画づくりをしていくこととしています。

各地域でワークショップを開催

 地域福祉計画は、市民のみなさんとの協働でつくりあげます。
 平成十五年度からは、みなさんと意見交換などをするワークショップ(研修会)を各地域ごとに開催していきます。日時・会場が決まりしだい、広報あきたでお知らせします。お気軽にご参加ください。


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